天界の秘義 第8巻 Arcana Caelestia Vol 8

第四巻は、旧約聖書「創世記」第44章から50章までの内的意味の解説 します。


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内容紹介

まえがきより

いよいよ『天界の秘義』の中でも、「創世記」は終盤を迎えます。『天界の秘義』は、旧約聖書の「創世記」と「出エジプト記」を扱っており、前者が第一巻から第八巻まで、後者が第九巻から第十二巻までとなっています。したがって、本書第八巻をもって、「創世記全50章」が終わり、次の第九巻からは、「出エジプト記全40章」に入ります。

 第六巻は、ほとんどがヤコブ物語で占められ、第七巻すべてはヨセフ物語でしたが、本書第八巻は、ヨセフから始まって、再びヤコブが登場します。ただし第八巻に登場するヤコブは、晩年のヤコブであり、しかも終章(第50章)では、ヤコブの死をもって、創世記の幕は閉じられます。

 再三繰り返しますが、本書は、創世記にある歴史物語の釈義と、いちじるしく趣を異にします。歴史物語が〈みことば〉の自然的意味であるとすれば、背後に潜在する真意は、〈みことば〉の霊的意味です。本書はその自然的意味が暗示する霊的意味(内的意味)を開示するものです。また本書が描き出す霊的意味は、寓話の底意としての教訓的目的を越えます。むしろ歴史的事件や原語の採用語句を用いて、主の神人性の栄化と、人間の再生の過程を、神側の主導と、人間側の反抗・服従のあいだの相互関係として記します。

 したがって、登場人物、場所、時間など、いかほど多岐にわたっても、結局は、時間と空間の物質的制限を越えた精神世界の出来事です。たとえば、登場人物の中心的役割をはたすヨセフ、イスラエルと呼ばれるヤコブ、その息子たち、とくにベニヤミン、さらにヨセフの二人の息子マナセとエフライムなど、みな同一の人間の中における真理と善との相互作用を表わします。またカナンやエジプトも、地理的場所に関係のないもの、すなわち教会と科学知を表わします。また細かな設定の一つひとつ、例えば、ヨセフがベニヤミンの袋に銀を入れておいたこと、ヤコブを説得するのにユダが身を投げ出したこと、父イスラエルの床で、右手をエフライムに置いたことなど、すべては同一の人間の中における真理と善の相互作用の一貫を物語るものです。

 抽象的な比喩的表現になじまない読者には、多少の苦労を要求されますが、これこそ精神世界における神秘の特徴です。だれにも気づかれない道端の花、聞き流した老婆の一言、夢で語られたフレーズが、まったく関係のない人生の曲がり角で、人の行くべき方向を変える影響をもたらすことがあります。それと幾分似ていて、旧約聖書、創世記の歴史に描かれた一こま一こまが、人の霊的成長に、どれほどの示唆を与えるかが示されます。

 本書第八巻は、創世記の最終段階を飾るものです。「あとがき」には、その大要がまとめてありますが、本文を読まれる前より、読まれた後、参考にまで目を通されることを希望いたします。